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イノベーションベンチャーアイデアコンテストへの工学系大学生の参加による教育効果について比較してみました

2016年12月28日(水)は、先日八戸パークホテルで行われたイノベーションベンチャーアイデアコンテストへの工学系大学生の参加による教育効果について比較してみました。この内容は後々大学の紀要にまとめようと思っているのですが、今年度の紀要の募集は締め切られているので、来年度の投稿の為にメモ的に残しておこうと思います(まだ今年度の紀要も全然出来ていないのに、こんな事している暇あるのだろうか・・・)。

すなわち今回は、学生がこの様なコンテストに参加する教育的な効果について、アクティブラーニング(AL)、プロジェクトベースド・ラーニング(PBL)、オンザジョブ・トレーニング(OJT)といった観点から整理してみます。

学生によるコンテスト参加のメリットとしては

  1. 役に立つものを開発するという目的意識がはっきりしている。
  2. 高度な開発計画を比較的短期間に設定できる。
  3. 新しいイノベーションを起こす為には、マニュアルにとらわれずアイデアが重要であることを学べる。
  4. ものづくりの最終形態までを実践できる。
  5. 良いものを創っても、宣伝やプレゼンテーションが重要であることが理解出来る。
  6. 学外のアカデミック以外の有識者からの評価が得られる。
  7. 学外の活動に関わることにより、イベントには学外の様々な人が関わっていることを知ることが出来る。
  8. 最先端分野を学ぶことが出来る。
  9. 不本意な結果となった場合の自身や周囲の現状・環境や条件の分析や今後へのフィードバックが出来る。

などが考えられ、また

10.  結果に対する政治的な背景や大人の事情が体験できる

などという思わぬ収穫もあります。一方、デメリットとして

11. 大人数の学生への対応に工夫が必要

12. 趣旨に賛同できない学生にとって大きな負担

などが考えられます。そこで、これらをたとえば大学内で一般的に行われているアクティブラーニングである、卒業研究、実験、創造的な実験と比較してみると、表1に示すようにアイデアコンテストへの参加の効果は卒業研究と類似していることが分かります。

1  アイデアコンテストの教育効果の他のPBLとの比較

項目 アイデア

コンテスト

卒業研究 実験講義 創造的な実験講義
1 役に立つものの目的意識
2. 高度な開発計画の短期設定 × ×
3. イノベーションとアイデア ×
4.物づくり最終形態までの実践 ×
5. 宣伝やプレゼンの重要性 ×
6.アカデミック以外からの評価 × ×
7. 学外の人との関わり × ×
8.最先端分野の学び
9.大人数学生への対応
10. 学生の負担

そのことから近年、学会等の主催で実施されている研究展示コンテスト(受賞の審査を伴う国際会議でのポスター展示もこの種に含まれる)や、クリアすべき明確な技術用件を定めた形での物づくりコンテストに参加することも、大きな教育効果があると考えます。

今後も日本が経済的な発展や国民所得の維持しつつ、技術立国であり続けるためには、工学分野の人材教育が必要なことは誰も否定しないことだと思います。その中で、たとえばアップルのスティーブ・ジョブス氏やマイクロソフトのビル・ゲイツ氏、日本ではソニーの盛田昭夫氏、本田技研工業の本田宗一郎氏、鈴木自動車の鈴木修氏、ヤマハの創業者である山葉寅楠氏や元・日亜化学の中村修二氏のようなアメリカ型イノベーションを起こせる人材の育成の為には、今回のイノベーションアイデアコンテストのような、新しいアイデアを具現化して創造・プレゼンテーションするようなカリキュラムの正課への組み込みが重要であると考えます。

静岡県の浜松など西部地方には「やらまいか精神」という独特な起業風土があり、たとえば今でも静岡大学助教授に時にテレビを開発した高柳健次郎氏の卒研生が起業した浜松フォトニクスなど、研究開発型の先端技術企業が頑張っています。このことから、日本のベンチャーやものづくりは、まだこれからも延びる可能性を秘めていると信じたいです。

最近はベンチャーや起業について、中国の深センから学ぶ事が多くなってしまいましたが、HIT Teamたねちゃんとしては今後も、イノベーションを起こせる人材の輩出を意識して活動を続けていきたいと思います。

 

2016年12月11日(日)に八戸パークホテルにて行われたイノベーション・ベンチャー・アイデアコンテストにてHIT Teamたねちゃんメンバーの若沢君が準グランプリを獲得したそうです

2016年12月11日(日)に八戸パークホテルにて行われた、八戸高専が幹事校をしたCOC+八戸ブロック主催のイノベーション・ベンチャー・アイデアコンテストにて、HIT Teamたねちゃんメンバーの若沢君が準グランプリを獲得したそうです。「したそうです」と人ごとのように書いてしまっているのは、当方、諸事情により当日のコンテストには参加出来なかったのですが、帰りの飛行機の待ち時間の空港でふと気になって、つい今し方に見た学科のホームページ(リンク)にて、その受賞を知った次第です。ということで、国外にいる自分は一次情報を持っていないので、このE科のホームページからの画像の借用(引用)にて失礼します。

私たちはICTで八戸というか青森を活性化(まちおこし)するため、これまでは主に観光等の目的でインターネットを駆使した様々な装置を開発してきました。しかし今年からは、4年生の若沢君や1年生の鈴木君の要望もあって、農業支援のシステムの開発を新たに進めてきました。そしてここまでの集大成として、今回

○若沢, 鈴木, 新谷, 佐藤(団体名: HIT Teamたねちゃん)による
寒冷地での農業支援の為のインターネットと携帯電話網にて遠隔監視可能な土壌に敷設した温床線の高安定・高精度な温度制御システム

他2件(過去ブログ記事を参照)のテーマにて、開発したシステムの成果を発表するため、コンテストにエントリーした次第です。当日の様子は電気電子システム学科ブログによると下記のような雰囲気だったようで、多くの審査委員の前で発表者の若沢君が説明にあたっています。

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確か当日は、スライドによる5分間のプレゼンもあったはずです。そして、これらの審査を経て下記の通り、若沢君が準グランプリをみごと獲得したようです。

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これは私の持論で恐縮なのですが、私たちは工業大学で勉強をしているのですから、たとえ学生チャレンジプロジェクトという学生主体の活動でも、常に最先端の技術を追い求めつつ、ボランティアとしての社会貢献をしていかなければいけないと思っています。また、技術等のイノベーションを起こすためには、人からの言いなりやマニュアルどおりの発想ではダメで、現状を見据えながら時には周りの状況に疑問をもち、新たな提案をしていく勇気が必要です。その点、若沢君は研究の面でも自分から積極的に様々な提案をし、今回はこれらの技術を学チャレでもいかんなくなく発揮した事で、この様な素晴らしい成果が得られたのだと思います。というわけで、若沢君は来年から某通信システム会社にてIP技術を駆使した統合システムの開発に携わることになりますが、入社してからも常にこのような攻めの姿勢で物事に向き合ってくれたらなと思います。

なお、当日は若沢君の他にも、同じく4年の新谷君、1年の赤松君がコンテストに参加したと思います。更に、当日に会場に駆けつけてくれた方々も含めて、大変お疲れ様でした、というか、ありがとうございました。この場をお借りして、お礼申し上げます。

あと、コンテスト関係の持ち合わせの写真が無いので全然関係ないですが、下記はつい数時間前までIEEEマレーシアチャプタ主催のAPACE2016という国際会議での自身の研究成果の発表とセッションチェアという仕事のため滞在していたマ○ーシア連邦○ンカウイ島のラ○カウイ空港での様子で、確かマレーシアの著名LCCであるエア・アジアの機体が見えます。

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あと下記は、今この原稿を書いている成田へのトランスファーの途中における、マレ○シア連邦・クアラ○ンプール空港でのラウンジの様子です。

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そして、下記は今座っている椅子の後ろの窓からの光景で、遠くにマレーシア航空の機体が見えます。これからMH088で、成田経由で八戸に戻ります。

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HIT Teamたねちゃんメンバーや八戸工業大学の皆さんには、私の勝手な振る舞いのために色々と迷惑をかけて申し訳ありませんが、自分的には一応、世の中の為になっている気がするので、これからもメンバーと連携協力しつつ、電気電子情報通信技術を駆使したインターネットの可能性をアグレッシブかつひたむきに追求していきたいと思います。

追伸

帰国してから分かったことなのですが、あとの2件すなわち新谷君と赤松君による

○新谷, 若沢, 中山, 中村(団体名: HIT Teamたねちゃん)SNSとストリーミングサーバを利用した観光地に設置し気温・湿度およびカメラ画像や見所情報を安価かつ低運用コストで連続的に投稿公開するBot装置

○赤松, 鈴木, 若沢, 新谷(団体名: HIT Teamたねちゃん)
地元住民や観光客の公共機関での円滑な移動を支援する地域密着型交通ナビシステム

の発表も、それぞれ奨励賞を頂いていたそうです。この奨励賞は全体の11件のうち2件しか受賞されなかったとのことで、同じように価値の高いものだと思います。受賞おめでとうございます。ということで、12月11日’(土)の学チャレ中間発表にて、改めて長谷川学長より表彰状の授与式が下記の通り執り行われました。

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私としては、この2件も同じように大きな成果を上げていると自負していたので、賞を貰えてほっとしています。

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という訳で、関係して下さいました皆様、受賞に関して暖かいお言葉をかけてくださいました皆様、あらためて色々とありがとうございました。

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八戸工大で行われた情報処理学会東北支部研究会でHIT Teamたねちゃんメンバーの新谷君と若沢君が学会発表しました

本日は八戸工大で情報処理学会東北支部研究会が行われており、HIT Teamたねちゃんメンバーも電気電子システム学科4年の新谷君と若沢君がTwitterボットシステムや温床線を用いた農業監視システムについて立派に発表しました。先ずはたねちゃんリーダの新谷君で、Twitter サーバ に風景画像や温度湿度情報を自動転送して公開するBot装置の開発に関する発表です。

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TweetBot装置としてはすでに完成形なので、今後は単体で携帯電話回線からもつぶやけるような改良が必要と考えます。

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次は、技術チーフの若沢君による、ICTにて遠隔で寒冷地での農作物を支援するシステム一式の発表です。

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こちらも、寒冷地での農作物の生産を支援することを目的として、白熱電球を用いて庫内の温度を一定にさせたり、異常動作時にメールを送信したり、土壌の湿度を測ったりと色々と機能を実装してみましたが、実際に温床線を用いたフィールド実験をしているわけではないので、今後は実際の土壌での実証が急務です。

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という訳で、宮城大学や岩手県立大学の先生方からなども有益なコメントをくださいましてこの場をお借りして感謝いたします。

 

 

八戸パークホテルで行われるイノベーション・ベンチャー・アイデアコンテストにHIT Teamたねちゃんメンバー3名が参戦します

2016年12月11日(日)、八戸パークホテルにて行われるイノベーション・ベンチャー・アイデアコンテストに、八戸工大 HIT Teamたねちゃんメンバー3名が参戦します。このコンテストは、下記のポスターの通り学生による地域の活性化の方法の一つとして、新しい産業分野や製品の創出、この地域にあったシステムの提案など学生のアイデアを地域に提示し、企業等と連携して実現化することで、この地域がより良くなることを目的としてるそうです。

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ということは、ICT(情報通信技術)で八戸地区、将来的には青森のまちおこしというか地域活性化を目指しているTeamたねちゃんメンバーとしては、私たちが開発した成果を披露できる願っても無いチャンスという事になります。ということで、たねちゃんメンバーは

○新谷, 若沢, 中山, 中村(団体名: HIT Teamたねちゃん)SNSとストリーミングサーバを利用した観光地に設置し気温・湿度およびカメラ画像や見所情報を安価かつ低運用コストで連続的に投稿公開するBot装置

 
○若沢, 鈴木, 新谷, 佐藤(団体名: HIT Teamたねちゃん)
寒冷地での農業支援の為のインターネットと携帯電話網にて遠隔監視可能な土壌に敷設した温床線の高安定・高精度な温度制御システム

 
○赤松, 鈴木, 若沢, 新谷(団体名: HIT Teamたねちゃん)
地元住民や観光客の公共機関での円滑な移動を支援する地域密着型交通ナビシステム

 
○は発表者, それ以外は協力者

という体制で3件応募し、当日の成果発表に望む予定です。現在は、この発表に用いる大判ポスターを絶賛製作中です。因みに、これらの製品の開発拠点である八戸工業大学工学部電気電子システム学科の某研究室は下記の様な状態で、さながらITベンチャー企業の開発現場の様相を呈しています。

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そして、期限以内に製品を完成させる為に、ひっちゃかめっちゃかな状態で作業を続けていたりします。

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良い仕事をするためには、常に整理整頓された状態で粛々と作業が必要という考え方はあるのかもしれませんが、納期が迫っているときにはそんなことは言ってられません。目的達成の為には、作業場所の散らかしも気にせずに、ひたすら努力するのです。

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そして、いたるところに検証用のマイコンや開発された装置が仮設置されて、長期間の試験運用がなされています。

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その成果として、このような実用になりマネタイゼーションが可能な装置が出来上がったりする訳です。

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私は、研究成果の発表の為よく中国に渡航しますが、その帰りには通信ネットワーク機器や電子部品の調達の為、中国の秋葉原と呼ばれる深センの華強北という電気街に寄ることがあります。そこでは、裏路地のスマートフォンの修理屋やベンチャー的な開発(メイカー)解放スペースで、10代、20代の若者が半田ごてを片手に電子回路に格闘している姿をよく見かけます。また、深センや東莞市はスマホやタブレットPC等のベンチャー企業等がしのぎを削っている場所としてその筋には余りにも有名で、無数のメイカーが淘汰を繰り返しながら生き残りをかけ、不眠不休で情報通信機器を開発しています。このことから、実際のイノベーションというものは、実はこのような混沌とした中から生まれるのではと考えています。

ともあれ、2016年12月11日(日)は、我々の開発成果を発表できるハレ舞台であり、万全の体制で当日に望みたいと思います。

 

携帯電話網への接続で任意な場所に設置可能な遠隔監視システムを開発しました

2016年11月10日(木)現在、私たちが開発した携帯電話網経由でネットに接続でき、任意な場所に設置可能な遠隔監視システムににつき、設定などを細かく調整して連続稼動に耐えられるか確認試験を続けています。この様なシステムは以前にも開発が完了していたのですが、今回はTeamたねちゃんメンバーで技術チーフの若沢君が主体となり、システム一式をケースに入れ長期間の連続使用が可能か検証を行っています。装置の写真は下図の通りで、外部からUSBにより電源供給されラズベリーパイというマイコンによる制御により、Webカメラの画像をL-02Cという携帯電話接続用端末経由でインターネット上に放出するものです。

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その際、クライアントと本装置との間はインターネット上に張ったVPNによりセキュアに接続し、カメラ画像の監視が可能となっています。写真の通り、L-02Cという通信端末のLEDが青色に点灯しており、LTEでの接続が確認できます。更に、DNS、VPN、Systemの接続状況が、LEDで確認できるようにもなっています。

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現在3日間程度の連続稼動が確認できていますが、ネットワークの死活監視のために、設定値を調整している状態です。ここで注目したいのは、携帯電話回線によるインターネット接続の契約が200kbpsと低速なため、カメラ画像の処理時のフレームレート(Frame rate)すなわち解像度と、1秒間辺りのフレーム数Fps(Frame per second)を落として送信していることです。つまり、このような低速回線でも下図の通り、そこそこの解像度の画像で動画が転送できています。

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現在は研究室内での確認のため余り面白い画像ではありませんが、安定動作が確認できたら、そのうち公共施設などに仮設置してみるつもりです。

追伸

その後、たねちゃんのメンバーが青森県階上町の下宿の窓際へ仮設置しました。

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その後、更に十和田市の山里に設置してくれました。これで本当に実用的な監視が出来る様になったと言えるでしょう。

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今後この状態で1ヶ月とか3ヶ月単位での長時間の連続運用を行い、問題点を抽出していきたいと思います。

カメラ画像・温度湿度情報をTwitterへ自動で投稿するボットシステムを開発しました。

2016年10月3日(月)は、私たちが開発したカメラ画像や温度、湿度の情報をTwitterへ自動で投稿するボットシステムをケースに入れて学内に設置しました。このシステムは、もともと種差海岸インフォーメーションセンター内への設置を目指して作成したものですが、9月24日(土)、25日(日)の2日間は種差キャンプ場に仮設置し、JR八戸駅コンコース内での展示と並行して限定で配信しましたが、今回余裕が出来たので、いよいよ公共施設への恒久設置に向けて小型ケース内に機器を納めました。

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電子機器をケースに設置するた為には、この様な様々な工作技術を必要とします。

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そして、電気電子システム学科4階の研究室前に機器を設置しました。

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このシステムは現在、@kanshi0というTwitterアカウントで連続動作試験中で(Twitterのリンク)、1分間に1回の割合でカメラ画像を配信し続けています。画像をTwitterサーバに転送するので、独自サーバを維持する手間が省けるのが魅力です。これから機器をジャンジャン量産して、種差海岸インフォメーションセンターやみなとカフェ種差だけでなく、はっち、マリエントや蕪島にある箱状の案内所みたいな所や、はっちの前に新しく出来る街中図書館みたいな所、街カフェなど、八戸市内の様々な公共施設への恒久的な設置を目指していきたいと考えております。

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八戸駅コンコース内で種差海岸のライブ画像配信イベントを実施しました


2016年9月24日(土)、25日(日)の2日間、青森県のJR八戸駅(八駅)コンコース内で種差海岸のライブ画像配信イベントを実施しました。特に25日には、十日市秀悦さんの陸奥湊で良く見かけるイサバのカッチャのパフォーマンスや、津軽のりんごのプレゼントなど、青森県・函館ディティネーションキャンペーンのクロージングイベントとともに、イベントに参加することが出来ました。当日は、8時45分に八戸工大バスロータリー前に集合し、種差班3名、八戸駅班6名に分かれてそれぞれ自家用車で現地に向いました。

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種差海岸では、現時点でモバイル百葉箱の恒久的な設置が認められていないのと、NPO法人ACTYや種差海岸インフォメーションセンター等との不要なトラブルを避けるため、種差キャンプ場へ2日分2000円の入場料を支払い、炊事場の横の岩場(岩礁)などが綺麗に見渡せるロケーションの良い場所に昨年度の八戸市学生まちづくり助成金制度で購入させて頂いた移動テーブルを設置し、その上にマイコン、カメラ、温湿度センサ等を固定して生配信を行いました。

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この様な場所に有線インターネットが来ているわけもないので、携帯電話回線を介してネットに接続します。現在はLTEという技術が普及しており、それ以前の通信システムと比べて通信速度や応答速度(ping)も格段に速く、また多数の端末からの携帯電話基地局への同時接続時の性能も向上している為、動画配信なども簡単に実現出来てしまいます。その際、屋外での配信であることから、電源もバッテリーや携帯型の太陽光パネルを用いて自身で確保しました。

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実際の中継画像です。この様な綺麗な景色を八戸駅やTwitterサーバ(@hachieki_HIT)に転送しました 。因みに、種差と八戸駅の間は無料通話AndroidアプリのWhatsAppを使って連絡を取り合ってます。MVNOや格安SIM(格安スマホ)を使うと、月300円で音声通話出来ちゃいます。

通信速度がいくら上がってヌルヌルな動画が配信できたとしても、音声通話って何だかんだいって直接的かつリアルに気持ちを伝えられるメディアなんだなと思います。

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twitter

システムが安定してくれば、後は機械が自動で配信してくれるので、夕方まで機器を見守りながらマッタリした一日を過ごしました。但し、夕方一度撤収しなけらばならないので、2日目の朝にまた同じ場所にセットアップしています。

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一方、八戸駅(はちえき)では、種差海岸にて配信したライブ画像を大型液晶モニターで表示展示しました。八戸工業大学の学生は下記のような入構証を身につけて説明にあたります。

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八戸駅での中継の様子です。実際は動画なのですが、動きをお見せできず残念です。

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Twitterでの配信状況もアピールしました。

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説明に使った補助パネルです。

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当日は、様々なお客様が内容を見学して下さいました。

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新幹線は時間帯によって30分または1時間に1本到着出発するので、客様がいらっしゃらない時には、この様なゆっくりとした時間が流れます。

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Teamたねちゃんは八戸の美味しいものの普及活動も勝手にやっているので、八戸グルメのチェックもかかしません。この日はユートリーが運営している産直みたいなところで410円のイカ飯を食べました。中の米がモチモチしていて、とても美味しかったです。

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種差の画像はライブ映像なので、下記のように現地の配信スタッフにもたまにカメラ内に移りこんでもらいました。

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当日の展示では、せっかくライブ配信しても動きがダイナミックに伝わらないこともあったので、次回行う時には、たとえば種差海岸のスタッフとの景品付ジャンケン大会や、もうちょっと動きのあるものの中継や出し物など、コンテンツを工夫したいと思います。写真の液晶ディスプレイ内に写っているのは、種差海岸に居る1年生の赤松君と鈴木君です。今回は種差海岸での裏方の仕事でしたが、いずれTeamたねちゃんの主要メンバーとして、八戸市の活性化のために大活躍してくれることでしょう。

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という訳で、2日間はとても貴重な体験をさせていただき、デーリー東北様にも新聞記事にして頂きました。最後に、この様な機会を与えてくれましたJR八戸駅の大下様ほか、色々とご指導を頂きました駅員一同の皆様にお礼申し上げます。また、本活動における資金の一部は、平成27年度八戸市学生まちづくり助成金制度を活用して実施しています。その際、昨年度は学生街づくりコンペティションでの成果発表など、市中でのデモンストレーションのきっかけを作ってくださいました、八戸市総合政策部市民連携推進課の石木田誠様をはじめとした市民連携課の職員一同の皆様にもお礼申し上げます。

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JR八戸駅での種差海岸での画像配信のための最終準備をしました

2016年9月23日(金)は、青森県のJR八戸駅のコンコース内での種差海岸でのWebカメラの画像配信のための最終準備をしました。まずはたねさし海岸に仮設置するWebカメラを接続し、画像を八戸駅やTwitterサーバに伝送するマイコンの最終確認です。問題ないことが確認できたので、暫くそのまま稼動させておきます。

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次は、八戸駅のコンコース内に設置するパソコンとデュアルディスプレイの大型液晶モニタも含めた動態展示の機器一式を梱包して車に積み込み、八戸駅に運び込みます。

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その後、コンコース内の倉庫で携帯電話技術を応用したモバイル回線を含む機器一式を接続し、無事に八戸工大に設置したカメラの画像がJR八戸駅に伝送されることが確認できました。

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これらの実現の為にインターネットVPN(Vertural Private Network)という技術を使っていますが、インターネットやネットワークのちょっとした知識があると、このようなことが簡単かつ安価に出来てしまいます。但し、マイコンへのプログラムの設定やTwitterサーバとの連携は、それなりの技術を必要としますが。

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というわけで、八工大に戻って今度は種差の機材一式を梱包し、今日の作業は終了です。当日は雨の可能性もあるので、防水グッズも一式、追加購入しました。

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その際、事前に充電しておいた大容量バッテリーの充放電特性もこのような記録表にシナリオを記入して、実際の屋外での運用時間を見積もるという念の入れようです。

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以上のように、いくらJR八戸駅様からのご依頼とはいえ、最初は気軽に請け負ってしまった種差海岸の画像の八戸駅のコンコース内での配信なるイベントのため、八戸工業大学から頂いた学生チャレンジプロジェクトの殆どの軍資金と、10人体制での2ヶ月弱のとんでもない労力(マンパワー)をつぎ込む事になってしまいましたが、なかなか出来ない貴重な体験でもあり、準備は万端に整えたので、これもボランティアというか社会貢献だと思って、明日は無給や弁当無しも覚悟のうえで、はりきって本番に望みたいと思います。

 

 

JR八戸駅やTwitterでの種差海岸の画像の配信のため学内説明会を実施しました

2016年9月16日(金)は、JR八戸駅様からの要請によるJR八戸駅での種差海岸の画像の配信のため、学内説明会を実施しました(JR八戸駅様との打ち合わせの様子)

実際の八戸駅構内(入場券が必要)での展示は9月24日(土)および25日(日)の10:00~16:00なのですが、当日は種差海岸と八戸駅に別れて大規模な作業を必要とするため、あらかじめTeamたねちゃんメンバー以外にも八戸工大の電気電子システム学科の学生さんに助っ人をお願いし、リーダーの新谷聖君、副リーダの若沢卓道君を中心に当日を乗り切ろうと考えております。

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実施内容としては、まず種差海岸には副リーダの若沢卓道君と1年生のたねちゃんメンバー2人の合計3人が自動車で移動し、図のようなネットワーク機器を種差キャンプ場辺りに設置します。当日は屋外での運用となり、またバッテリーによる独立電源を必要とすることから、慎重な作業が求められます。

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本来は、私たちが開発した太陽光パネルを備えた防水防塵の屋外設置型遠隔監視システムを種差海岸に設置すれば、種差側では無人で運用出来るのですが(リンク)、

http://tanechan.elec.hi-tech.ac.jp/wordpress/?p=1251

残念ながら現時点ではそのような設置の許可が得られていないので、今回は2日間、仮設置と撤去を繰り返してメンバーによる監視の下、配信を行う予定です。そして、不測の事態に備え、このように大量のバッテリーを用意しています。

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これらの装置で、種差海岸にて取得したカメラ画像をJR八戸駅にて下記のように同じく種差海岸の温度・湿度情報と共に配信する予定です。

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ここで重要なのは、種差海岸にはマイコンの装置を2台設置して、1台は動画を八戸駅に転送しますが、もう1台は取得した画像だけでなく温度湿度もTwitterのサーバーに転送して公開し、皆さんのスマホでも確認できるようになっていることです。

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このように、当日JR八戸駅で展示、公開する内容は一定の技術を必要とするため、お客様へのこれらの説明のためのマニュアルを作成しました。八戸駅ではリーダの新谷聖君を中心として、6名程度の学生が説明にあたる予定です。

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当日の運用スケジュールです。このように八戸駅班と種差海岸班場別行動となり、合計10名程度の人員によるとても大掛かりな対応が必要です。

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というわけで、当日は準備を整えて万全の体制でイベントに臨みたいと考えております。

実際の実施報告はこちらに掲載されています(リンク)。

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JR八戸駅にて種差海岸の画像配信のため打ち合わせを行いました

2016年8月28日(日)は、青森県のJR八戸駅にて種差海岸の画像配信のため打ち合わせを行いました。HIT Teamたねちゃんの対応者はリーダの新谷君と副リーダの若沢君で、JR東日本側でご対応いただいたのは、西村様、松橋様、大下様です。当日は改札にてアポイントをとった後に応接室に通され、私たちが提示する展示案を資料と共に説明しました。関係ないですが、新谷君が座ったソファーは来八時に天皇陛下もお座りになられたとても貴重な場所だそうで、この様な場所で打ち合わせが出来て、とても感激です。

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その後、JR東日本様から幾つかの質問があり、9月24日(土)と9月25日(日)の2日間にわたり、たねちゃんメンバーが過去に収集した種差海岸のグルメ情報のポスター展示などと共に、八戸駅構内にて種差海岸の動態展示も含むシステムの展示を行えることになりました。

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最後に八戸駅のコンコースに入り、実際の設置場所の確認を行いました。2016年9月25日(日)はこの場所で青森県・函館デスティネーションキャンペーンのクロージングセレモニーが行われるとのことで、私たちは左のステージの部分にテーブルと大画面のモニタを設置して、種差からの動画を配信(中継)してイベントを盛り上げる予定です。

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打ち合わせの終了後はせっかくなので、JR八戸駅構内にあるレストラン、いかめしやほうりん(烹鱗)でランチをしました。このレストランはたねちゃんがお気に入りの店で、早朝の出張時の朝食バイキング(ビュッフェ)や県外からのVIPなお客様のお見送り時のランチ接待などに使用させていただいております。今回はJR東日本様との打ち合わせ後の、Teamたねちゃんとしての今後の方針の議論と決定のため、ランチミーティングの場所としてこの店を利活用しました。自称あらあげ博士としては相変わらず、観光客の方々がイカやマグロなど高価な海鮮料理を食べているのを気にもせず、自身のこの店でのお気に入りめメニューである850円の唐揚げ定食をいただきました。あとの二人は半ラーメンと海鮮どんぶりからなる880円のサービスランチを食しながら、事後打ち合わせを行いました。

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HIT Teamたねちゃんとしての活動は2016年度で3年目であり、一貫してコンテンツの利活用も含めたICTによる青森県や八戸市のまちづくりと地域の活性化、つまり、まちおこしをコンセプトとして活動を続けてきたつもりでしたが、ついにこのような大舞台で成果を発表できる事に感謝をしつつ、目的実現のため確実に準備をしてハレの日に備えて行きたいと考えております。

追伸

当日の実際の実施の様子はこちら(リンク1)にまとめてあります。

八戸駅コンコース内で種差海岸のライブ画像配信イベントを実施しました