2016年11月10日(木)現在、私たちが開発した携帯電話網経由でネットに接続でき、任意な場所に設置可能な遠隔監視システムににつき、設定などを細かく調整して連続稼動に耐えられるか確認試験を続けています。この様なシステムは以前にも開発が完了していたのですが、今回はTeamたねちゃんメンバーで技術チーフの若沢君が主体となり、システム一式をケースに入れ長期間の連続使用が可能か検証を行っています。装置の写真は下図の通りで、外部からUSBにより電源供給されラズベリーパイというマイコンによる制御により、Webカメラの画像をL-02Cという携帯電話接続用端末経由でインターネット上に放出するものです。
その際、クライアントと本装置との間はインターネット上に張ったVPNによりセキュアに接続し、カメラ画像の監視が可能となっています。写真の通り、L-02Cという通信端末のLEDが青色に点灯しており、LTEでの接続が確認できます。更に、DNS、VPN、Systemの接続状況が、LEDで確認できるようにもなっています。
現在3日間程度の連続稼動が確認できていますが、ネットワークの死活監視のために、設定値を調整している状態です。ここで注目したいのは、携帯電話回線によるインターネット接続の契約が200kbpsと低速なため、カメラ画像の処理時のフレームレート(Frame rate)すなわち解像度と、1秒間辺りのフレーム数Fps(Frame per second)を落として送信していることです。つまり、このような低速回線でも下図の通り、そこそこの解像度の画像で動画が転送できています。
現在は研究室内での確認のため余り面白い画像ではありませんが、安定動作が確認できたら、そのうち公共施設などに仮設置してみるつもりです。
追伸
その後、たねちゃんのメンバーが青森県階上町の下宿の窓際へ仮設置しました。
その後、更に十和田市の山里に設置してくれました。これで本当に実用的な監視が出来る様になったと言えるでしょう。
今後この状態で1ヶ月とか3ヶ月単位での長時間の連続運用を行い、問題点を抽出していきたいと思います。