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青森県内の製造業の企業見学会に参加しました

2018年9月4日(火)は、一般財団法人・青森県工業会主催の青森県内の製造業の企業見学会に参加しました。この見学会は、青森県工業会さまの主催により、県内の企業の良さを知ってもらい、大学生の就職活動の手助けをすることを目的として開催されたもので、本学の就職課と電気電子工学科の柴田先生が立案と準備に携わっています企業見学会チラシ(リンク)

また、当日のスケジュールは以下の通りとなっております。

09:20 までに八戸工業大学メディアセンター前に集合
09:30 八戸工大を出発
10:00 広和計装(株)着、見学
11:30 広和計装(株)出発
12:30 道の駅「とわだ」着、昼食・自由行動
13:00 道の駅「とわだ」出発
13:10 太子食品工業(株)十和田工場 着、見学
14:40 太子食品工業(株)十和田工場 出発
14:50(株)大泉製作所 十和田工場 着、見学
16:20(株)大泉製作所 十和田工場 出発、八甲田電子で製造設備を見学
17:20 大学到着予定

そして、青森県工業会からは、上見(ジョウケン)さんと三上さんの2名が同行しつつ、様々なお世話をしてくださいました。まず広和計装では、代表取締役社長の三浦幸廣 様のご挨拶や会社概要や沿革のご説明のあと、経営企画室の久保様および総務グループの遠藤様より、最先端のICT技術を駆使した工場内での制御盤の設計開発状況と就労状況のご説明を頂き、更に若手社員により自らの仕事への取り組みについてもお話を頂きました。そして更に、機器の設計開発や製造工程も見学出来ました。女性の方が制御盤の組立を行ってたのが、印象的でした。更には、本学の電気科出身で十文字正憲 先生のもとでレーザの研究に携わった経営企画室長の松橋様からも、広和計装の魅力について、ご説明頂きました。下記は代表取締役社長様を囲んだ参加者8名の記念写真です。広和計装では、C言語などのプログラミング言語などを駆使した、最先端のICT機器の開発に関われることが分かりました。

昼休みには、道の駅とわだに寄りました。皆さんもご存知の通り、Teamたねちゃんは大変な美食家なので、たとえ遠足中のランチといえども、機会を無駄にしません。この日はひいきにしている、道の駅とわだの中にある十和田そばにて蕎麦を頂きました。

今日は晴れていて暑かったので、もりそばに単品の天ぷらをセットとしてつけ頂きました。十和田そばの蕎麦は、風味がしっかりしていて、とても美味しかったです。そば湯もついていて美味しかったです。その他、ピーマンやお菓子など連れへのお土産も買いました。

午後からは、まず太子食品工業・十和田工場を見学しました。青森県内の人にとっては、豆腐や納豆の供給会社としてあまりにも有名な企業です。ここではまず、工場長の競(きそう)様より、会社の概要と沿革などについて詳しくお話を頂きました。続いて品質管理課マネージャーの後藤様より工場の概要と見学内容などについて、ご説明を頂きました。このような大きな工場では、管理のための資格も重要で、一例として電気工事士、エネルギー管理士は重要とのことです。その後は2班に別れて、1時間以上にわたり、豆腐、納豆、油揚げ、おいなりくんの製造ラインを見学しました。たとえば、豆腐のラインでは、実際に出来たての温かい豆腐も試食できて、とても美味しかったです。また、納豆のラインでは、大豆のいい匂いがしました。更に、油揚げや、おいなりくんのラインは完全に自動化されていて、ロボットが活躍しておりびっくりしました。見学を担当してくださった方は、ご出身の学科が電気電子工学で、とても丁寧親切に説明をして下さいました。あと、びっくりしたのは一日に6万個もの豆腐を食卓に届けるため、工場が365日、24時間可動しているということです。すごい企業努力だなと思いました。残念ながら写真を撮るのを忘れたので、次の日にスーパーみなとや類家青葉店で、納豆と豆腐を買って来て食べました。両方共大好きなのですが、見学した後の納豆と豆腐は、生産している方の苦労が少しでも理解できたつもりになり、特別な美味しさでした。

そして最後に、同じく十和田市内の電子デバイス製造企業である大泉製作所を見学しました。この会社はなんとなくは知っていたのですが、自動車や冷蔵庫などの温度制御にかかせない、NTCサーミスタという部品で非常に高い市場シェアを誇る、この業界での超大手企業だということを知りました。会社見学ではまず、技術開発センターにて、取締役副社長の佐分 淑樹 様より、会社概要と沿革などについてご説明を頂きました。大泉製作所は自動車の町として有名なドイツのシュトゥットガルトにも販売拠点をおき、電装会社のボッシュを経由して、ベンツなどにも製品を納入しているようです。続いて、本学出身でサーミスタの開発に長年携わられてきた自動車設計課の田名部様より、取扱製品と製造法などについて詳しくご説明を頂きました。たねちゃんの父親は、矢崎総業という自動車の電装部品の会社に努めていた頃、重慶矢崎という中国の工場で副社長を務めていたことがあり、また自身もスタンレー電気という会社に少し関わった経験があり、自動車部品業界は若干知っているつもりだったのですが、大泉製作所は同じく自動車の電装部品を取り扱う株式会社デンソー(日本電装)という超大企業へ納入する60%ものサーミスタを供給しているとのことで、すごいなと思いました。年間の売上は何と130億で、今後2年間も確実に増収する予定とのこと。あと、品質などの信頼性を維持できているからこそ、この様な実績を保てるのだとのお話が印象的でした。質問タイムでは、あまりの迫力に緊張してしまいましたが、原料の調達や品質の管理法など、八工大の学生からも鋭い指摘がありました。そして、その後は更に、関連する製造会社である八甲田電子 株式会社にて、実際のサーミスタの製造工程を、とても詳しく見学できました。ラインの見学で説明してくださった方は、八戸工大の電気電子工学科のご出身で、今は大泉製作所から出向し、サーミスタの製造ラインの管理をされているとのことです。私は、所属してる学科の関係で、電子立国日本の自叙伝というNHKのテレビ番組に特別の思い入れがあるのですが、まさに日本を支える電気電子産業の現場を眼の前で見れて、とても感動しました。

という訳で、この日は八甲田電子を17時過ぎに出発し、無事に八戸工大に帰ってこれました。今回の見学会では、青森県内の製造業の一部を見学でき、とても勉強になりました。見学会に関係してくださった皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。

八戸市児童科学館での青少年のための科学の祭典八戸大会に出展しました

2017年8月5日(土)、6日(日)と、八戸市児童科学館にて開催された第22回「青少年のための科学の祭典八戸大会」に出展しました。その為に事前にTeamたねちゃんメンバーの他、大学内の学生に協力を呼びかけ、実行部隊を結成し、事前の準備から当日の運営、翌日の後片付けまでを行ないました。実際には、前日の金曜日に荷物一式を運び入れ、大会当日の5日(土)の朝に機器のセッティングやプログラミングの詳細な調整等を行い、お客様を向い入れる体制を整えました。

 

そして、館内に設置したLTE携帯電話回線対応のTwitterボット装置で取得したTwitterサーバでの温湿度やカメラ画像も大型モニターにて表示させました。

Twitterボット装置(@cameraLTE)からの画像の様子です。30分ごとに会場の様子を取得し、Twitterサーバ経由で配信しました。

 

 

そして、下記のようなチラシを作成し、当日会場内に掲示して参加を促しました。

   

当日のメンバーです。リーダの中山君の指揮の下、スムーズに運営してくれました。

 

沢山の小学生の皆さんが、興味を持ってプログラミング体験をしてくれました。

 

   

Teamたねちゃんメンバーが親切に指導している様子が見て取れます。

 

      

 

その他、メンバーの活動の様子を記したパネルも複数枚展示しました。

パネルには何故か乳幼児のお子さんも興味をもってくれたみたいで、妙に嬉しかったです(10分くらいずっと見ていてくれました)。

 

その他、お母様や八戸市内の教育関係者の方々にも多数ご来場いただき、大変ありがたく思います。

 

という訳で、当日メンバーの皆さん、大変お疲れ様でした。運営の方々にも好評だったので、来年度は、電子回路の制御と組み合わせたプログラミングの講習会ブースの併設なども考えてみようと思います。

HIT Teamたねちゃんの2017年度活動方針

昨日の成果報告会や昨年度の学チャレの申請時、大学の上層部の方から我々の活動内容について、「やっていることがまとまりが無い」的なご趣旨のコメントを頂きました。これを受け、我々メンバーで今後も活動を継続するか相談しました。

その結果、活動としては収束する方向も考えておりましたが、依然として大学側からイノベーションベンチャーコンテストへの参加の要請があり、また青少年のための科学の祭典2017への出展も要請されているため、これらの依頼に対する対応という社会貢献を目的として、今年度も一応、活動を継続する事にしました。以下が活動方針で、今回はイノベーションベンチャーに向けたICT機器の開発に特化する事にしました。

また、それに付随して、以前より頂いている地域自治体や企業、また八戸工業大学殿からの要請についても、活動資金がいただければ随時対応をしていくことにしました。

ということで、一応八戸工大の学チャレに申請をしましたが、結果次第で自粛や解散も含め、活動内容を変更しようと思います。

2016年度学チャレ成果報告会で発表しました

2017年5月26日(金)は、八戸工業大学の学内で学生チャレンジプロジェクトの成果報告を行ないました。報告者は、工学部電気電子システム学科4年の中山君と佐藤君です。昨年度は、地元の企業や大学からの依頼があったので、題目の活動テーマのほかに、1年間の活動報告という形で成果を報告しました。

発表後は貴重なご意見を頂き、この場をお借りして感謝いたします。それらコメントの一つとして、「2017年度ももし学チャレに応募するならテーマを絞って応募して下さい?」のような趣旨のコメントを頂いたと記憶しています。記憶に間違いがありましたらご指摘いただけますと幸いです。こちらに関しては、確か2016年度の学チャレの申請時にも同じようなご指摘を頂いたと記憶しております。私たちは、この学チャレでの活動は2016年度で3年目となりましたが、地域に貢献できるICT機器の開発とイベントの実施という趣旨で当初から活動を展開しております。

その活動を経て、昨年度にはJR東日本様からは種差海岸の配信イベントの依頼八戸工業大学様からは複数の開発アイテムに関するイノベーションベンチャーグランプリへの参加の要請がありました。私たちは、このような地域や大学側からの要請を受け、開発アイテムを増やしてきたという経緯がございます。実際、たねさし海岸での配信イベントでは屋外で電子機器を安定運用する為、頂いた活動資金の殆どを注ぎ込む必要があり、足りない分は自分たちの持ち出し(つまり自腹)となっております。なお、かかった費用の一部は2016年度社会学術連携室様のご好意で一部の経費を補填していただいており、この場をお借りしてお礼申し上げます。ということで、ご質問の趣旨は理解し行なうべき仕事が発散しないようストーリを考えていく必要があることは重要と認識しております。その一方、係る背景があって「いろんなことをやっている」という事情をご理解いただけますと幸いです。

なお、他のご質問としては、「昨年度もTwitterボットシステムを開発していたが昨年度と今年度の差分はどのようなものでしょうか?」というご質問も頂きました。こちらに関しては、Twitterボットシステムは2016年度に新規に開発したアイテムで、2015年度には存在しなかったものであり、ご質問に対し正確な解答が出来なかったことが若干残念です。

というわけで、2014、2015、2016年度と3年間の活動を通す中、八戸市様や地域企業等から様々な要請を頂き、発散してしまわないよう今後の活動の方向性について考える時期が来たと我々も考えております。2017年度も継続して学チャレに申請するかはまだ決めておりませんが、どの様な形であれ、地域貢献できる活動については今後も継続する必要があるのではとも考えております。最後に本活動に関しまして格段のご支援を賜っております、八戸工業大学様ならびに社会連携学術連携推進室の皆様に、この場をもってお礼申し上げます。

学生の自主性を生かしたICT機器の開発と八戸圏域での地域連携活動

八戸工業大学工学部・電気電子システム学科では、大学生が主体のICT機器の開発を通し、八戸圏域での地域連携活動に取り組んでいる。平成23年からの八戸工業大学防災技術社会システムセンターでの震災に強い通信ネットワークの研究を発展させ、平成25年に携帯機器に組み込まれる高性能なCPUを実装した小型のマイコンをいち早く導入し、インターネットを用いた安価かつ低い運用コストな情報通信システム(IoT機器)を開発した。この機器を、平成26年には三本木高校、平成27年には工大二高の普通高校の生徒を対象に、大学生が指導するICT教育へと応用し学生主体の高大連携を図ると共に、平成26年には八戸工大が主催する学生チャレンジプロジェクトにて、青森県や八戸圏域の観光や街づくりへICTを応用する活動を展開し、種差海岸では講習会活動等を実施した。平成27年、この活動が八戸市学生まちづくり助成金制度に採択され、学生目線で八戸の魅力を取材してブログや宣伝ポスターで発信すると共に、種差海岸等の観光地の屋外に設置して魅力を配信するシステムの開発に至った。この成果は、八戸市中心街での“はちのへホコテン”や、チーノでの宣伝活動を兼ねた公開展示、市が主催する“はっち”での発表会にて公表し、地域とIoTのつながりの理解を得た。平成28年には、地域住民や観光客を対象とした交通ナビゲーションシステムの開発に着手すると共に、JR東日本の依頼により八戸駅にて種差海岸の画像配信イベントを実施してデーリー東北紙にも掲載された。また、同大学の4年生がICTを活用した農業支援システムや画像やセンサ情報をSNSへ自動投稿する機器も開発して成果を学会発表すると共に、青森COC+推進機構八戸ブロックが主催するイノベーションベンチャーアイデアコンテストでは準グランプリ賞を得た。これら継続的な活動は、地元に根付いた学生のベンチャーマインドを育成し、自らが持つ先進的スキルを観光や街づくりなど地域住民とのふれあいを通じて、積極的に地域振興へ役立てる高次の達成度教育に貢献している。更に、寒冷地である北東北の風土に着目してシステムを学生自身のアイデアで進化させ、ICTを活用した農業の6次化や、地域の発展に貢献する学生提案型の工学教育へと発展させ、工学教育を実践している。今後は地方公共団体や交通機関と連携を強めつつ、活動を展開していく。

wakasawa-agri1 新谷

農業支援システムと若沢君  Tweetボット装置と新谷君

赤松

交通ナビシステムと赤松君

電気電子システム学科3年生向け企業説明会が実施されました

2017年2月1日(水)には、下記の日程にて3年生を対象に大手企業による業界説明会が実施されました。当日は期末試験や卒研発表会への聴講でお疲れのところ、7名のE科3年生が八戸高大・電気棟E209講義室に集まり、企業による説明を真剣に聴講していました。講演ではアルトナーは本田など自動車業界に強く、メイテックは社員教育に力を入れていることが分かりました。質問時間には、両企業に対して学生から多くの質問がありました。実施担当者としての所感としては、この様な企業説明会は、電気系教員が電力インフラなど一部の業界に制限することなく積極的に関与しつつ、説明会の実施企業をサポートしてく必要があるとのことでした。

開催日        2017年2月1日(水)

時間           13:00~14:30

場所           八戸工業大学電気棟E209講義室

企業名        アルトナー

時間           15:00~16:30

企業名        メイテックフィルダーズ

内容  製造メーカにおける設計開発の仕事について

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HIT Teamたねちゃんメンバーの新谷君、若沢君、赤松君が八戸工大・電気電子システム学科の学科長奨励賞を受賞しました

2016年2月1日(水)は、HIT Teamたねちゃんメンバーの若沢君、新谷君、赤松君が八戸工大・電気電子システム学科の学科長奨励賞を受賞しました。

4年生の新谷君は、平成28年度・八戸工業大学・学生チャレンジプロジェクト・HIT Team たねちゃん(以下、単にグループと称する)の統括リーダ(代表)としてグループを統括し、今年度初めて運用を開始する地域住民および観光客向けの地域密着型交通支援システムの構築を指揮しました。更に、昨年度からのグループによるICTによる地域おこしの為の遠隔監視システムなどを活用した地域連携活動の運営を引き継ぐと共に、特に今年度はJR東日本盛岡支社様の要請により、9月24日(土)および25日(日)の2日間にわたり実施したJR八戸駅コンコース内における種差海岸のライブ画像の配信イベントを、綿密な計画を立てて1~4年生にわたるグループのメンバーを統括し、種差海岸と八戸駅という2箇所での複雑な運営形態にも関わらず、これを成功裏に実施しました。その結果、これらの成果が八戸市の新聞紙であるデーリ東北に9月25日(日)付けで掲載され、八戸工業大学工学部・電気電子システム学科の発展に大きく貢献しました。その後のCOC+ 八戸ブロック主催のイノベーション・ベンチャー・アイデアコンテストでは、新谷君自身が考案した八戸市内の観光地の魅力をTwitterに投稿するBotシステムが奨励賞を受賞しました。

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同じく4年生の若沢君は、平成28年度・HIT Teamたねちゃんの技術チーフとしてグループにおける技術全般を統括し、今年度初めて運用を開始する地域住民および観光客向けの地域密着型交通支援システムを立ち上げました。更に、昨年度からのグループによるICTによる地域おこしの為の遠隔監視システムなどを活用した地域連携活動の運営を引き継ぐと共に、特に今年度はJR東日本盛岡支社様の要請により、9月24日(土)および25日(日)の2日間にわたり実施したJR八戸駅コンコース内における種差海岸のライブ画像の配信イベントの為、種々のプログラムの改良や最適な機器の選定および設置等による携帯電話回線とインターネットを介した、きわめて安定した屋外遠隔地からのリアルタイムでの動画の配信システムを構築しました。これらの高度な機器を駆使し、種差海岸と八戸駅という2箇所での複雑な運営形態にも関わらず、円滑な運用で無事に動画配信イベントを成功させました。その結果、これらの成果が八戸市の新聞紙であるデーリ東北に9月25日(日)付けで掲載され、八戸工業大学工学部・電気電子システム学科の発展に大きく寄与しました。その後のCOC+ 八戸ブロック主催のイノベーション・ベンチャー・アイデアコンテストでは、若沢君自身が考案した農作物生産管理システムが準グランプリ賞を得ました。

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まだ1年生の赤松君は、八戸工大の学生チャレンジプロジェクトとして、八戸市民や観光客を対象とした様々な交通機関の状況を統合する形での交通ナビゲーションシステムを提案し、開発途中のシステムをCOC+ 八戸ブロック主催のイノベーション・ベンチャー・アイデアコンテストにて発表し、奨励賞を得ました。現在は、このシステムを更に使いやすくするために、大幅にリニューアル中です。

これらの業績が認められ、八戸工大・電気電子システム学科への貢献が顕著であったことから、学科長より奨励賞が授与されました。これを励みに、更に八戸のみならず、青森、日本、そして世界のために活躍してもらえればと思います。

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20170202104925新谷  20170202104953若沢  20170202104851赤松

 

イノベーションベンチャーアイデアコンテストへの工学系大学生の参加による教育効果について比較してみました

2016年12月28日(水)は、先日八戸パークホテルで行われたイノベーションベンチャーアイデアコンテストへの工学系大学生の参加による教育効果について比較してみました。この内容は後々大学の紀要にまとめようと思っているのですが、今年度の紀要の募集は締め切られているので、来年度の投稿の為にメモ的に残しておこうと思います(まだ今年度の紀要も全然出来ていないのに、こんな事している暇あるのだろうか・・・)。

すなわち今回は、学生がこの様なコンテストに参加する教育的な効果について、アクティブラーニング(AL)、プロジェクトベースド・ラーニング(PBL)、オンザジョブ・トレーニング(OJT)といった観点から整理してみます。

学生によるコンテスト参加のメリットとしては

  1. 役に立つものを開発するという目的意識がはっきりしている。
  2. 高度な開発計画を比較的短期間に設定できる。
  3. 新しいイノベーションを起こす為には、マニュアルにとらわれずアイデアが重要であることを学べる。
  4. ものづくりの最終形態までを実践できる。
  5. 良いものを創っても、宣伝やプレゼンテーションが重要であることが理解出来る。
  6. 学外のアカデミック以外の有識者からの評価が得られる。
  7. 学外の活動に関わることにより、イベントには学外の様々な人が関わっていることを知ることが出来る。
  8. 最先端分野を学ぶことが出来る。
  9. 不本意な結果となった場合の自身や周囲の現状・環境や条件の分析や今後へのフィードバックが出来る。

などが考えられ、また

10.  結果に対する政治的な背景や大人の事情が体験できる

などという思わぬ収穫もあります。一方、デメリットとして

11. 大人数の学生への対応に工夫が必要

12. 趣旨に賛同できない学生にとって大きな負担

などが考えられます。そこで、これらをたとえば大学内で一般的に行われているアクティブラーニングである、卒業研究、実験、創造的な実験と比較してみると、表1に示すようにアイデアコンテストへの参加の効果は卒業研究と類似していることが分かります。

1  アイデアコンテストの教育効果の他のPBLとの比較

項目 アイデア

コンテスト

卒業研究 実験講義 創造的な実験講義
1 役に立つものの目的意識
2. 高度な開発計画の短期設定 × ×
3. イノベーションとアイデア ×
4.物づくり最終形態までの実践 ×
5. 宣伝やプレゼンの重要性 ×
6.アカデミック以外からの評価 × ×
7. 学外の人との関わり × ×
8.最先端分野の学び
9.大人数学生への対応
10. 学生の負担

そのことから近年、学会等の主催で実施されている研究展示コンテスト(受賞の審査を伴う国際会議でのポスター展示もこの種に含まれる)や、クリアすべき明確な技術用件を定めた形での物づくりコンテストに参加することも、大きな教育効果があると考えます。

今後も日本が経済的な発展や国民所得の維持しつつ、技術立国であり続けるためには、工学分野の人材教育が必要なことは誰も否定しないことだと思います。その中で、たとえばアップルのスティーブ・ジョブス氏やマイクロソフトのビル・ゲイツ氏、日本ではソニーの盛田昭夫氏、本田技研工業の本田宗一郎氏、鈴木自動車の鈴木修氏、ヤマハの創業者である山葉寅楠氏や元・日亜化学の中村修二氏のようなアメリカ型イノベーションを起こせる人材の育成の為には、今回のイノベーションアイデアコンテストのような、新しいアイデアを具現化して創造・プレゼンテーションするようなカリキュラムの正課への組み込みが重要であると考えます。

静岡県の浜松など西部地方には「やらまいか精神」という独特な起業風土があり、たとえば今でも静岡大学助教授に時にテレビを開発した高柳健次郎氏の卒研生が起業した浜松フォトニクスなど、研究開発型の先端技術企業が頑張っています。このことから、日本のベンチャーやものづくりは、まだこれからも延びる可能性を秘めていると信じたいです。

最近はベンチャーや起業について、中国の深センから学ぶ事が多くなってしまいましたが、HIT Teamたねちゃんとしては今後も、イノベーションを起こせる人材の輩出を意識して活動を続けていきたいと思います。

 

八戸駅コンコース内で種差海岸のライブ画像配信イベントを実施しました


2016年9月24日(土)、25日(日)の2日間、青森県のJR八戸駅(八駅)コンコース内で種差海岸のライブ画像配信イベントを実施しました。特に25日には、十日市秀悦さんの陸奥湊で良く見かけるイサバのカッチャのパフォーマンスや、津軽のりんごのプレゼントなど、青森県・函館ディティネーションキャンペーンのクロージングイベントとともに、イベントに参加することが出来ました。当日は、8時45分に八戸工大バスロータリー前に集合し、種差班3名、八戸駅班6名に分かれてそれぞれ自家用車で現地に向いました。

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種差海岸では、現時点でモバイル百葉箱の恒久的な設置が認められていないのと、NPO法人ACTYや種差海岸インフォメーションセンター等との不要なトラブルを避けるため、種差キャンプ場へ2日分2000円の入場料を支払い、炊事場の横の岩場(岩礁)などが綺麗に見渡せるロケーションの良い場所に昨年度の八戸市学生まちづくり助成金制度で購入させて頂いた移動テーブルを設置し、その上にマイコン、カメラ、温湿度センサ等を固定して生配信を行いました。

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この様な場所に有線インターネットが来ているわけもないので、携帯電話回線を介してネットに接続します。現在はLTEという技術が普及しており、それ以前の通信システムと比べて通信速度や応答速度(ping)も格段に速く、また多数の端末からの携帯電話基地局への同時接続時の性能も向上している為、動画配信なども簡単に実現出来てしまいます。その際、屋外での配信であることから、電源もバッテリーや携帯型の太陽光パネルを用いて自身で確保しました。

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実際の中継画像です。この様な綺麗な景色を八戸駅やTwitterサーバ(@hachieki_HIT)に転送しました 。因みに、種差と八戸駅の間は無料通話AndroidアプリのWhatsAppを使って連絡を取り合ってます。MVNOや格安SIM(格安スマホ)を使うと、月300円で音声通話出来ちゃいます。

通信速度がいくら上がってヌルヌルな動画が配信できたとしても、音声通話って何だかんだいって直接的かつリアルに気持ちを伝えられるメディアなんだなと思います。

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twitter

システムが安定してくれば、後は機械が自動で配信してくれるので、夕方まで機器を見守りながらマッタリした一日を過ごしました。但し、夕方一度撤収しなけらばならないので、2日目の朝にまた同じ場所にセットアップしています。

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一方、八戸駅(はちえき)では、種差海岸にて配信したライブ画像を大型液晶モニターで表示展示しました。八戸工業大学の学生は下記のような入構証を身につけて説明にあたります。

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八戸駅での中継の様子です。実際は動画なのですが、動きをお見せできず残念です。

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Twitterでの配信状況もアピールしました。

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説明に使った補助パネルです。

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当日は、様々なお客様が内容を見学して下さいました。

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新幹線は時間帯によって30分または1時間に1本到着出発するので、客様がいらっしゃらない時には、この様なゆっくりとした時間が流れます。

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Teamたねちゃんは八戸の美味しいものの普及活動も勝手にやっているので、八戸グルメのチェックもかかしません。この日はユートリーが運営している産直みたいなところで410円のイカ飯を食べました。中の米がモチモチしていて、とても美味しかったです。

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種差の画像はライブ映像なので、下記のように現地の配信スタッフにもたまにカメラ内に移りこんでもらいました。

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当日の展示では、せっかくライブ配信しても動きがダイナミックに伝わらないこともあったので、次回行う時には、たとえば種差海岸のスタッフとの景品付ジャンケン大会や、もうちょっと動きのあるものの中継や出し物など、コンテンツを工夫したいと思います。写真の液晶ディスプレイ内に写っているのは、種差海岸に居る1年生の赤松君と鈴木君です。今回は種差海岸での裏方の仕事でしたが、いずれTeamたねちゃんの主要メンバーとして、八戸市の活性化のために大活躍してくれることでしょう。

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という訳で、2日間はとても貴重な体験をさせていただき、デーリー東北様にも新聞記事にして頂きました。最後に、この様な機会を与えてくれましたJR八戸駅の大下様ほか、色々とご指導を頂きました駅員一同の皆様にお礼申し上げます。また、本活動における資金の一部は、平成27年度八戸市学生まちづくり助成金制度を活用して実施しています。その際、昨年度は学生街づくりコンペティションでの成果発表など、市中でのデモンストレーションのきっかけを作ってくださいました、八戸市総合政策部市民連携推進課の石木田誠様をはじめとした市民連携課の職員一同の皆様にもお礼申し上げます。

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JR八戸駅やTwitterでの種差海岸の画像の配信のため学内説明会を実施しました

2016年9月16日(金)は、JR八戸駅様からの要請によるJR八戸駅での種差海岸の画像の配信のため、学内説明会を実施しました(JR八戸駅様との打ち合わせの様子)

実際の八戸駅構内(入場券が必要)での展示は9月24日(土)および25日(日)の10:00~16:00なのですが、当日は種差海岸と八戸駅に別れて大規模な作業を必要とするため、あらかじめTeamたねちゃんメンバー以外にも八戸工大の電気電子システム学科の学生さんに助っ人をお願いし、リーダーの新谷聖君、副リーダの若沢卓道君を中心に当日を乗り切ろうと考えております。

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実施内容としては、まず種差海岸には副リーダの若沢卓道君と1年生のたねちゃんメンバー2人の合計3人が自動車で移動し、図のようなネットワーク機器を種差キャンプ場辺りに設置します。当日は屋外での運用となり、またバッテリーによる独立電源を必要とすることから、慎重な作業が求められます。

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本来は、私たちが開発した太陽光パネルを備えた防水防塵の屋外設置型遠隔監視システムを種差海岸に設置すれば、種差側では無人で運用出来るのですが(リンク)、

http://tanechan.elec.hi-tech.ac.jp/wordpress/?p=1251

残念ながら現時点ではそのような設置の許可が得られていないので、今回は2日間、仮設置と撤去を繰り返してメンバーによる監視の下、配信を行う予定です。そして、不測の事態に備え、このように大量のバッテリーを用意しています。

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これらの装置で、種差海岸にて取得したカメラ画像をJR八戸駅にて下記のように同じく種差海岸の温度・湿度情報と共に配信する予定です。

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ここで重要なのは、種差海岸にはマイコンの装置を2台設置して、1台は動画を八戸駅に転送しますが、もう1台は取得した画像だけでなく温度湿度もTwitterのサーバーに転送して公開し、皆さんのスマホでも確認できるようになっていることです。

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このように、当日JR八戸駅で展示、公開する内容は一定の技術を必要とするため、お客様へのこれらの説明のためのマニュアルを作成しました。八戸駅ではリーダの新谷聖君を中心として、6名程度の学生が説明にあたる予定です。

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当日の運用スケジュールです。このように八戸駅班と種差海岸班場別行動となり、合計10名程度の人員によるとても大掛かりな対応が必要です。

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というわけで、当日は準備を整えて万全の体制でイベントに臨みたいと考えております。

実際の実施報告はこちらに掲載されています(リンク)。

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