八戸市油久保のおがる商店にて、うま塩唐揚げを買って食べました

2019年7月29日(月)は、八戸市油久保のおがる商店にて、うま塩唐揚げを買って食べました。場所はビックハウス湊店の隣ですが、八戸のラーメン界で一世を風靡した魚群という店の跡地と言ったほうが、場所のイメージが湧くかもしれません。しかし、それよりも重要なのは、自称唐揚げ博士が愛してやまない八戸市港町の唐揚げ屋さん、つききん湊店の近所に、この店が出来たことです。普通に考えて、魚群や系列店のやだらの関係者がラーメン店を閉めたこの場所に全国フランチャイズっぽい唐揚げ店を出店したのでは?と邪智します。まぁ我が日本国で行われるビジネスは自由主義経済(資本主義)が遵守されるので、ルール内で何をしようと別に構わないとは思いますが、何だかなぁという疑問は残ります。因みに私は県外出身のよそ者なので、「おがる」の意味は知らなかったのですが、おがるには東北弁で大きくなるという意味があるようです。という訳で、色々と複雑な気持ちを抑えつつ、この店に突撃してみました。

メニューです。この店で買うと袋の中に入れてくれます。この店は全国チェーン店である「はっぴ商店」の姉妹店というか系列店と思われ、店の作り、鶏のキャラクターや配られるチラシまで両店で酷似しています。また、下総醤油使用の醤油唐揚げというブランドの位置づけで、うま塩唐揚げというのがメイン商材らしいです。

という訳で、つききん大安食堂の塩唐揚げと比較するため、うま塩唐揚げを250g買ってみました。この日は作り置きされているものを容器に入れて渡され、唐揚げがベチャベチャにならないよう、蓋を開けているとのことですが、持って帰ってきたら一番下の唐揚げがベチャッとしていて、既に残念な感じになっていました(つききんの場合は次の日でさえもカラッとしていてそんな事には絶対になりません)。

仕方がないので、いつもの竹原製缶の「レンジで簡単に出来る陶板皿」の上に乗せて、電子レンジの再加熱(電子レンジのマイクロ波加熱とトースターによる赤外線の表面照射による熱伝導のハイブリッド)機能を使って温めなおして食べました。肝心の味ですが、多くの人がブログやツイッター、google地図の口コミ2ちゃんねるみたいな書き込み板等で指摘されているように、肉に下味がついていて美味しいものの、つききん大安食堂を食べ慣れている八戸市民にとっては、おがる商店は醤油の下味がショッパすぎる感じです。因みにつききん大安食堂の塩から揚げは醤油等の下味は一切せず、衣の塩だけで味を作っているので、これらの唐揚げとは思想や味の違いが歴然です。あと、おがる商店の唐揚げは、にんにくの味も濃すぎて後味が微妙でした。良いところを上げれば、ご飯のおかずとしては良いかも。それでも自分だったら、唐揚げ弁当としては肉本来のアジが引き立っている、ほっかほっか亭の唐揚げ弁当龍弁の唐揚げ弁当を選びます。但し、これらは八戸市内の唐揚げを食べ歩いている個人の感想なので、違和感を持った方やニンニクがキツく下味濃い系のしょっぱい唐揚げが好きな方は試してみたら宜しいと思います。

あと、しょうもない表現をすると、食感としては今はなきスーパーみなとやのビックな唐揚げっぽくて、ビックな唐揚げの味を濃くショッパい味付けでニンニクの味をキツく、肉を美味しくした感じでした。という訳で、大安食堂や、つききんを食べ慣れてる自分としては、ちょっと合わないな・・といった結論です。

因みに後日、盛岡市内を通ったところ、まつむら商店という、はっぴ商店に似た唐揚げ専門店を見つけてしまいました。但し、こちらは秋田が本社のマックエンタープライズ(最近、みちのく麺匠という屋号に変わったようです)が手がけるフランチャイズ・チェーン店の様です。そして、まつむら商店では秋田県鹿角市にある浅利佐助商店の高級醤油を用いますが、ニンニクは不使用青森県産無臭にんにくを使用とのこと。なので、まつむら商店は、はっぴ商店とは直接関係ないようです。但し、ザクザク感を維持するため、入れ物に蓋をしない所は踏襲しているようです。まつむら商店は、はっぴ商店のビジネスモデルを参考にして、味をアレンジしているのかもしれません。なお、マックエンタープライズ(みちのく麺匠)では、現在でもフランチャイズ加盟店を募集中とのことで、加盟金が200万円、保証金が100万円、研修費が1人あたり20万円、開業費用が約1,500万円ということは、ざっくり2000万円を現金で用意すれば、オーナーとしてラーメン屋や唐揚げの持ち帰り専門店での店舗の運営を始められるようです。

他にも、茨城県龍ヶ崎市の寺田商店という、まつむら商店と同様に創業者が実名顔出しで目立っているタイプの持ち帰り唐揚げのビジネスモデルまで見つけてしまいました。このことから、コンビニの様に出店過多になっているラーメン店を閉めて業種転換する形での持ち帰り専門の唐揚げ店の出店が全国的に流行っている理由が理解できた今日この頃の、Teamたねちゃんなのでした。

なお、「おがる商店」の原型と思われる「はっぴ商店」は、神奈川県の平塚市や相模原市橋本、東京都町田市、静岡県藤枝市、愛知県半田市、栃木県宇都宮市、新潟県新潟市など、関東・東海地方などで絶賛増殖中です。そして更に、はっぴ商店の系列店と思われる福岡県新宮町の「ひなた商店」や埼玉県坂戸市の日の出商店も、同じ様なチラシ、キャラクターや醤油を使い、店名のみ変更しています。一方、静岡県浜松市の「あがた商店」や沖縄県那覇市の「たけ田商店」の様に、チラシのデザインやキャラクターなどは「はっぴ商店」と酷似しているものの、使っている醤油だけ「ちば醤油」や赤マルソウ醤油の例や、宮城県仙台市の石井商店、愛知県岡崎市の金沢商店や埼玉県狭山市の大島商店など、チラシは「はっぴ商店」と酷似しておりニンニク味はキツく下総醤油を使っているものの、鶏のキャラクターだけ微妙に変化させるアレンジのやり方もありました。

因みに韓国では若者によるチキン店の出店が過多になっているらしいです。これらの情報を整理しているうち、「フライドチキン」と「鶏の唐揚げ」がほぼ同じ意味であることに気がつきました。私自身は同じ業種での消耗戦となる競争への参入は避けつつも、自身の経験や強みを生かした分野への適切なタイミングや場所での展開を積極的に進めることにより、人生や仕事への取り組みがチキンレースにならないよう気をつけようと思います。