2016年1月30日(土)はHIT TeamたねちゃんOBの赤塚さんが八戸工大の後輩のために八戸駅に隣接する地域地場産業振興センターのユートリーで今携わっている仕事と将来のキャリア形成について指導してくれました。八戸駅の東口から右手に進むと、おみやげ物などが沢山売られているユートリーがあります。中に入ると山車が目印です。
上層階に上がるエレベータには、この日開催されるイベントが示されています。土曜日とあって、色々な催しが企画されています。この施設は、会議室のレンタル料もかなり安く使えるそうで、学会の研究会など様々な用途に利用できそうです。
4階デザイン室のインターンシップ会場にやって参りました。窓から、雪化粧の櫛引方面が見えます。
HIT TeamたねちゃんOBの赤塚さんです。名古屋の超大手企業でセンサシステムの設計評価をしています。
この日は大手エンジニア・キャリアアップ支援企業・メイテックグループの1日スキル研修インターンシップとして、人事担当者の定池さんとたねちゃんOBの赤塚君が、八戸工大の後輩のために熱心に指導にあたってくれ、大学からは後期試験期間中の多忙な中、9名もの電気電子システム学科の3年生の学生が、このインターンシップに望みました。最初に今回の担当の方と赤塚君から説明があり、早速インターンシップに移ります。
この企画は普通の会社説明会と違い、カードゲームを楽しみながら、将来のエンジニアとしてのキャリア形成を考えるもので、最初に参加者にゲームに必要なアイテムを配ります。
それでは開始です。22歳に入社したことを想定して、自分が取得したいスキル(この場合には電子回路や機械設計、図面作成など)をカードで選んできます。その際、たとえば携帯電話を開発したいのであれば、具体的に必要なスキルである部品の知識、高周波回路、アンテナ、回線設計、オペアンプ、デジタル回路などの専門分野を、こと細かに選択する必要があります。
年が進むにつれ、業界や世の中に様々な変化が現れます。この年は自動車・輸送業界が成長している状態です。
成長している業種と自身の希望とを考慮しながら、さらなるスキルや業務内容を選択していきます。
赤塚先輩は社会情勢や成長産業を考えながら、どのようなスキルを取得し行けばいいかを参加者の3年生に指導していきます。
社会全体が好景気の時には、当然ながら各業界で沢山の仕事が用意されることになります。
しかし、景気は激しく変化するものです。その業界が減退すると仕事も全くなくなるので、これまで自身が獲得したジョブスキルから、新たな業界や成長産業を考えつつ次の職務を選択して行きます。
年を重なるうち、結婚や子供の誕生や子供の成長のことも気にしながら、自分のキャリア形成をしていきます。製品の評価からスタートして、設計、開発、商品企画、研究と、自分の希望にあわせて職種をステップアップさせていくことも出来ます。参加者の学生自身もこのころにはすっかり自身の将来と照らし合わせて、ゲームに没頭しています。
そして60歳で一旦定年です。この時には、自分がこれまでに培ってきたキャリアが確定することになります。様々なスキルが細かく細分化され点数化されていき、合計点数としても自身を評価できます。これは今やはりのアクティブラーニングそのもので、しかも選択していく仕事の内容がとても専門的かつ具体的で、非常に実際の会社での業務に近いものであると感じました。
自身の将来についてゲームでシミュレーションして気分が高まっているところで、将来の自分に向けて手紙を書きます。
みなさん、とても真剣に将来の自分に手紙を書いていました。
そして最後に、定池さん、赤塚さんと茶菓子を囲んだ懇親会です。赤塚君は入社1年目はありますが、自身の経験を含めて学生の質問に答えつつ、今のうちにやっておかなければいけないことなどを丁寧かつユーモアを交えて説明していました。
八工大の電気の先輩から直接聞く話しとあって、3年生の学生も真剣な表情です。
メイテックさんが今回会場を八戸駅のユートリーに選んだ理由は、学生から土日の開催の希望が多かったのと、インターンシップの最後の懇親会に茶菓を出したので、学校で実施すると迷惑がかかるのではと遠慮したからとのことでした。
せっかくすばらしいことをしてくださってるのですから、次回は是非、会場を八戸工大に移して、より多くの学生にこの研修を体験してもらいたく感じました。
というわけで、この日は八戸のための立派な活動をした、たねちゃんOBの赤塚君の社会人としての活躍を確認することが出来、とても有意義な一日となりました。