2016年3月11日(金)は青森県八戸市の八戸市公民館にて、八戸工業大学主催の3.11防災フォーラム2016が開催されました。入り口に貼られたポスターです。
受付と次第です。
観客席の様子です。
学長と八戸市長の小林眞氏です。
学長による5年間の防災関連の研究活動の総括です。
防災関連研究の人員体制です。
第1グループは不整地活動用ロボットなどの研究が行われました。
救急医療のための移動手術室です。
第2グループは移動型太陽光発電システムなどの研究が行われました。
太陽光パネルによる充放電のシナリオです。
これは、HIT Teamたねちゃんメンバーが携わったLinuxマイコンによる遠隔監視システムです。防水ケースに入れて耐候試験も行われました。
これらの成果は、高校生や八戸市民へのICTや防災意識啓蒙のための講習会などに展開されました。
その他、被災地の衛星解析などが行われました。また、水溶液からの金属イオンの除去や、八戸工大が所有している放射環境(放射線、放射能)測定設備についても説明がありました。
後半ではパネルディスカッションが行われました。コーディネーターは社会連携学術推進室室長の熊谷浩二先生です。
多賀地区の被害状況です。東日本大震災当日には、多賀地区にも大きな津波が押し寄せました。写真は奥入瀬川を逆流する津波です。
津波は多賀地区に大きな被害をもたらしました。
浜市川保育園の被害状況です。
教訓としては、避難中に空き巣に入られパトロールしたが、一人だと危険を感じた
高齢者を抱えている世帯が避難するのは車を使わないと遠くまで逃げることが出来ない
日中に一人になる高齢者には、どういった対応が必要だろうか?
避難所(学校)の鍵を地域で管理し、休日・夜間の災害に対応できるようにした方が良いのでは?
避難勧告が出ていたのに海岸や河川を見に行っている人がいてとても危険だと思った
災害時要援護者の情報は民主委員のみ把握し、災害時にはとても対応出来ないのでは
車で避難することによって渋滞が発生するので、どうすれば早く避難できるのか検討が必要
多賀地区には自主防災組織が無いので、災害に備えた体制を整えることが必要
ということがあげられました。
その他、八太郎地区で警備中に被災し避難任務に当たられた、八戸地域広域市町村圏事務組合 消防本部 警防課の大下様からも、体験談と教訓についてお話がありました。
関秀廣 学長補佐の総括と閉めの言葉です。
防災フォーラムに参加して、多賀地区の被害の状況をあらためて知ることができ、とても勉強になりました。